朝夕は、すっかり涼しくなって日向ぼっこです。我々猫属は、「香箱座り」という大型ネコ科のトラやライオンにはできない座り方をします。猫特有の座り方で、前足を折りたたんで座ります。

この香箱座りはリラックスした時だけ、なぜなら、即座に他の動作に移れないからです。香箱座りのときは、目は半開きでトロンとして、耳もゆったりと上に向かって立っています。

猫が前肢をたたんで背を丸くして、尻尾を体にピッタリ沿わせて全身を小さくまとめた座り方が、香を入れる四角い箱の様に見えるところから名付けられたそうです。

香箱座りの時はリラックスしているとはいっても、野性動物の本能がありますから、首を伸ばして頭を高い位置に保って、周囲の物音に神経を研ぎ澄ましています。お外の猫たちは、いつも警戒していなければならず、香箱座りの余裕がなかなかありません。 外猫たちにも、安心して暮らせる環境を、と活動している人たちが大勢います。