あま~いバナナを食べたいと思いませんか?日本に入ってくるバナナは寄生虫感染予防のため法律によって、まだ青い状態のバナナしか輸入できない規則になっていますよね。そのため、輸入後、青いバナナを熟成させて売っていますよね。昔の熟成法は、青いバナナを40℃の高温であたためることで熟成させていました。この方法は、バナナからエチレンというガスがでてきて、エチレンが細胞壁を壊し、皮の細胞が壊れると緑から黄色と変色するのです。そして、実の細胞がこわれると柔らかくなり甘さが増します。でも、この方法は手間がかかりました。
現在の熟成法は、保存性を考えて温度は15℃で熟成させるため、エチレンを外から人工的にふきかけているのです。皮はきれいに色付き保存性も高いのですが、昔の熟成法と比べて、糖度が十分あがりきらないまま出荷されてしまうのです。
そこで、昔に近い方法を自分でやってみましょう。サツマイモは、ゆっくり加熱すると甘くなります。バナナも同様に「じっくり温度を上げてやる」と甘くなるという訳です。
1.バナナを、5分間「40℃~50℃のお湯につける」。2.お湯から出した後、最低1時間室温に置く。さあー、やってみましょう。
そして試食。香りが良くなって甘いバナナに変身しました。バナナの皮を剥くときは、花の付いていた方から剥くと糖度が高いですから甘く感じます。